代表理事挨拶

代表理事 飯久保 貴

 我が国は、団塊の世代が後期高齢者になり、医療・介護サービスを要する高齢者の増加が進行している事は周知の事実です。医療・福祉・介護ニーズが著しく増加する2025年へ向け、地域の中で医療・介護・生活支援を一体的に提供する「地域包括ケアシテスム」の構築が急ピッチで進められています。しかし、国の財政負担の増加に伴う医療・介護サービス提供事業者に対する報酬の減少や、地方における若年就労世代の都市部への流出、少子化による深刻な人材不足等が重大且つ深刻な社会問題となっております。特に労働集約型産業の典型でもある医療・介護サービス提供事業者にとって人材不足は経営危機をもたらす大きな要因となってきております。国も事態を重く認識してその対応として外国人技能実習制度に新たに介護職種を認める事となりました。
 こうした中、我々医療・介護サービス提供事業者には、増大する需要に的確に対応し、機動的、弾力的なサービスを民間ならではの迅速、かつ多様な形態で提供していくことが、これまで以上に強く求められています。
 しかし、医療・介護サービス事業者の大半は、このような事業を展開していくための経営資源が不足しており、独自の調達は大変厳しい現状が続いております。このような環境の下、医療・介護サービス提供事業者が恒常的に発展を遂げていくためには、経費の削減や技術・情報等の経営資源の共有と継続的な人材の確保・育成が必要です。

 そこで、医療・介護サービス事業を行う山梨県内の民間病院・介護福祉事業者が中心となり、中小規模の民間事業者が、組合員の相互扶助の精神に基づき、診療材料等関連資材の共同購入や外国人技能実習生の受入事業の展開等、必要な共同事業及び相互の交流や情報交換をもって、経営基盤の強化、サービスの質の向上に努め、更なる地域福祉の向上に資するこれらの事業を推進することを目的に、令和元年7月3日中小企業等協同組合法に基づき「山梨メディカルケア協同組合」が設立されました。また、外国人技能実習生受入監理団体の申請が令和2年1月31日に許可され、介護職種に特化した外国人技能実習生の共同受入事業を展開しています。実習終了後には、特定技能への移行や「介護職」としての在留資格取得も視野に入れ、出来るだけ長期間医療・介護分野にて職務に携わっていける様に環境整備の支援も推し進めていきます。

 関わる全ての人々の笑顔と幸せを追求し「医療・介護サービスの未来への懸け橋」となる為に、一生懸命尽力していきたいと思いますのでどうぞ宜しくお願い申し上げます。

代表理事プロフィール

学歴:
早稲田大学教育学部教育学科:社会教育専修卒業
オーストラリア・タスマニア州立大学留学

職歴:
株式会社日本交通公社(現株式会社JTB)
医療法人社団 高原会 法人統括本部長
南アルプス市国際交流協会 理事

資格:
介護福祉士
社会福祉主事・社会教育主事
日本語教師(日本語教師育成講座420時間終了)
1級土木施工管理技士 他

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